オーバーオールは子供服に多い事もあり子供っぽいとか、ミニオンズのコスプレっぽいとか、レディースのサロペットぽいとか言われ(当ブログ調べ)、大人のメンズファッションアイテムとしては一般的ではないのが現状。
しかし、その歴史を紐解くとワークウェア発祥。
本来は大人の男にこそ相応しいアイテムなのではないでしょうか。
今回は大人のオーバーオールスタイルを推進すべくアダルトなメンズ向けのオーバーオールの着こなしについて考えてみます。
目次
オーバーオールの歴史
オーバーオールはアメリカ開拓時代のゴールドラッシュの頃、作業員の要望によって作られたテントなどに使われる丈夫なキャンバス地の胸当て付きのパンツが始まりだと言われています。
後にリーバイ・ストラウスによって、オーバーオールをより着用しやすく改良した現在のジーンズの原型(当時はウエストオーバーオールと呼ばれた)が作られました。
つまり、私たちが普段履いているジーンズはオーバーオール発祥だったという事。
そんな歴史のあるオーバーオール。
服を着るときはそのアイテムのルーツを知っておくと、よりファッションを楽しむことができると思います。
オーバーオールの着こなし
基本的にファッションは好みなので、好きなように着れば良いと思います。
ただそれでは元も子もないので、当ブログ的イケてる着こなしを考えます。
ルーツを辿る
引用:pinterest.jp/pin/749356825473358773
引用:https://www.dykeanddean.com/blogs/journal/four-fishermen
ルーツを辿るとインナーはシャツ、足元はワークブーツ、頭はハンチング帽を被ったスタイルが多いですね。
肉体労働をするときにシャツを着る人は今ではあまりいないと思いますが、シャツは肌着として今よりも一般的に肉体労働者にも着られていたようです。
引用:http://union-made.blogspot.com/2012/01/1955-oshkosh-bgosh-chrome-advertising.html
カバーオールと合わせるのも一般的だったようです。
少しゆとりのあるサイズ感のオーバーオールを選ぶ
個人的にはオーバーオールは下手にモダナイズされたものより、クラシカルなゆとりのあるシルエットの方が格好良いと思います。
ワークアイテムなので、少し野暮ったいくらいが良いんです。
ネクタイや帽子などの小物を使う
タイドアップは当時のスタイルでも見ることができます。
引用:https://www.pinterest.jp/pin/83527768062980689/
ネクタイを普段着で取り入れるのは難しいのですが、オーバーオールだとこなれ感が出るので取り入れやすいかと思います。
引用:https://wear.jp/naaandemocollecter/11954747/
ハンチングやキャップを被ると似合う人は雰囲気が出て格好良いですね。
洒落男達のオーバーオールスタイル
洒落てる大人の男達のオーバーオールスタイルをまとめました。
引用:https://www.pinterest.jp/pin/775322892076723528/
引用:https://www.gq.com/gallery/street-style-london-collections-men-spring-2018
オーバーオール愛好家であるナイジェル・ケーボン氏の遊び心に溢れたオーバーオールスタイル。
茶目っ気のある笑顔とファッションが相まってとても素敵ですね。
2枚とも自身のブランドであるナイジェル・ケーボンのオーバーオールを着用。
引用:https://spur.hpplus.jp/collection/season/1819aw/ralph_lauren/look/?slideshow=1#8
ラルフローレン2018AWのランウェイよりエレガントなオーバーオールスタイル。
ツイードジャケットとの相性も良いですね。
引用:https://rockinon.com/live/detail/184586
ギタリストの長岡亮介氏もオーバーオールをよく着ています。
長岡氏は自身の音楽のルーツとしてカントリー・ミュージックがあると公言しているので、アメリカナイズなオーバーオールは彼にとって普段着の一つなのかもしれません。
引用:https://potpourrifun.tumblr.com/image/133996937860
小物使いが秀逸。少し着飾ったスタイルもオーバーオールなら嫌味がありません。
私の所有するオーバーオール
実は私、恥ずかしながら30代になるまでオーバーオールを持っておらず、オーバーオールを長年探していました。
そして数ヶ月前、ついに古着屋にてデッドストックで60sの物と思われるノーブランドのオーバーオールを発見し、購入。
サイズ感は緩めジャストですが股下はかなり長いので、ダブルターンアップでロールアップしての着用が基本になりそう。
独特なインディゴブルーの色合いとザラついた生地感、そしてミニマルなディテールが良い。
裾の仕上げはおそらく手縫い笑 のシングルステッチ。
着用頻度からするとかなりの時間を要するかと思いますが、経年変化もいずれ記事にしていきたいと思います。
以上です。
オーバーオールの着こなしは正直、難易度が高いと思いますが、着ている人の多くは決してお洒落のために着ているのではなく、オーバーオールが好きだから着ている人が多い印象です。
オーバーオールというアイテムはファッションではなくスタイルなのかもしれませんね。
あなたも大人のオーバーオール、はじめてみませんか?
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