ブラックのイギリス靴が欲しいと思っていたところ、ユーロミリタリーを扱うお店にてグッドタイミングで理想的なブーツに出会ってしまい購入しました。

それが通称「ジョージブーツ」と呼ばれる、3アイレットが特徴的なドレッシーなブーツ。

私も購入して調べるまでジョージブーツという存在を知りませんでしたが、実は歴史のある靴のようです。

歴史がある割には検索してもあまり情報がないので、イギリス軍からの放出が少ないのか?日本での流通量は少ないと思われます。

 

目次

ジョージブーツとは

一見チャッカブーツに近いフォルムですが、チャッカブーツが1〜2アイレットなのに対し、ジョージブーツは3アイレットで筒高が長めの作りになっています。

これは名前の由来となった1951年当時のイギリス国王、ジョージ6世が陸軍将校用のフォーマルな靴を発案した際にシューレースがパンツの裾から見えるのを好まなかったからと言われています。

以下のHPにて詳細な解説がされているので、興味のある方は是非ご覧ください。

サンダースのキングジョージブーツ|NEWYORKER MAGAZINE|

 

ジョージブーツのディテール紹介

購入後の室内試着で履き皺は入っていますが、デッドストックでの購入になります。

購入価格は2万+TAX。

おそらく相場より安く買えたのではないかと思われます。

では早速ディテールをご紹介します。

筒高長めの3アイレットが特徴的。

 

履き皺の入り方はまずまず。

一応、室内履きの前にサフィールのシュプリームクリームでプレメンテをしました。

軍物に多いポリッシュドレザーではなくスムースレザーなのも特徴的ですね。

 

足首まで覆う長さのあるシャフト。

 

ソールはヒールも含めてオールレザーソールという贅沢な作り。

イギリス靴なので安心のグッドイヤー製法と思われます。

 

つま先の摩耗予防にトライアンフのジェリービーンズを装着しました。

ジョージブーツにはビンテージスチールよりもジェリービーンズの方が個人的にはしっくりきます。

ジェリービーンズはレザーソールを削って取り付けるビンテージスチールに比べ、ソールを削ることなくネジで固定するタイプの金具。

費用はリペアショップにて即日仕上がりで2000円ほど。

ビンテージスチールに比べ技術や特別な器具が必要ないので自分で取り付けも可能ですが、私はDIYに自信がないのでプロに任せました笑

 

正面から少しスチールが覗く感じもイケてる。

 

捨て寸が長めにとってあり、軍物とは思えないほどにドレッシーなフォルム。

 

サイズは9M。

Mはワイズのサイズ表記となっています。

ワイズのバリエーションは調べて確認できた範囲ではS〜LLまであるようです。

ワイズのバリエーションは豊富ですが、サイズに関してはハーフサイズの展開はないようです。

2015の表記があるので比較的新しい物だと思われます。

1950年代から作られているとすると60年以上の歴史がある靴ということになりますね。

その割に流通量が少ないのは日本のビンテージ市場に目をつけられていないのか、英軍からの放出が少ないのか…

 

ブランドネーム入りのジョージブーツも存在している

今回購入したジョージブーツの製造元表記は確認できませんでしたが、サンダースやジョンロブネームのジョージブーツも存在しているようです。

ネーム入りのジョージブーツはかなり流通量は少ないと予想されるので、奇跡的にネーム入りのマイサイズを店頭で見つけたら即買いですね笑

 

着用感について

UKサイズなのでセンチ表記だと28cmとなりますが、着用感としては一般的なスニーカーの27.5cmくらいです。

個人的は気持ち大きめなので、薄めの中敷を一枚入れてジャストのサイズ感で履けています。

踝付近に負荷がかかると時折、革通しが擦れてギュッと音が鳴るのですが、それがまた良い。

ライダース好き界隈で話題に上がることがある「鳴き革」と同じ感覚でしょうか。

レザーソールの特徴であるコツコツと鳴る足音も、私が所有している靴の中では最大。

爪先にジェリービーンズも装着しているので、そのままタップダンスで使えそうなくらい良い音が鳴っています笑

鳴き革+足音が相まって見た目以上の存在感がある靴です。

 

以上です。

イギリスの歴史と気品が感じられるジョージブーツ。

経年変化が非常に楽しみな一足です。

今後は経年変化も記事にしていきたいと思います。



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