もうデニムの裾上げは不要?ダブルターンアップのススメ




最近のデニムはアンクルカットだったり、日本人向けのレングスに調整された物が増えてきましたが、中にはまだまだレングスの長いデニムを作っているブランドはあります。

デザイン・シルエットが好みなんだけどレングスが長いデニムってどうしてますか?

選択肢としては

①裾上げする

②あえてクッション多めで穿く

③ロールアップする

になるかと思います。順を追って説明させて頂きたいとおもいます。

目次

①裾上げする

裾上げすると自分のサイズに合わせて調整することができます。

しかし、リジッドのデニムに関しては、自分のサイズを把握している方であれば問題ないかもしれませんが、洗濯時の縮みも考慮しなくてはいけなかったり、それが嫌なら水洗いして縮ませてからお直しに持っていくなど、手間がかかります(ただ、その行程が醍醐味という方もいると思います)。

また、チェーンステッチで裾上げをしてくれるお直し屋さんも少なく、シングルステッチでの裾上げになると色落ちしていった際のアタリもあまり期待できません。

特に加工物は裾のアタリまで無くなってしまうので、色落ちのデザインを崩してまで裾上げをするリスクは大きいと思います。着用しなくなった時のリセールバリューも下がりますし。

個人的には裾上げをして満足のいく仕上がりになった試しがないため、リジッド・加工共に裾上げをすることはありません。

②あえてクッション多めで穿く

じゃあ長いレングスのままクッション多めで穿くのはどうかというと、個人的はアリですが、トレンドではないですよね。

流行って面白いもので2000年代ではディオールオムの影響でスリムなデニムをクッション多めに穿くのが格好良いという風潮があったんですが、最近だとデニムの余計なクッションは足が短く見えるからやめておけという意見が多いと思います。

流行で人の価値観も変わるということなんでしょうが、個人的にはシルエットを問わず、なんでもかんでもジャストのレングスにするのは違和感がありますね。

2005年SSのディオールオムのルック。これだけたるませてデニムを穿く人はかなり少なくなりましたが、個人的には好きです。

やはりこの時期のディオールオムには普遍的な格好良さがあると思います。

③ロールアップする

裾上げはしたくないけど、クッションを作って穿くのは避けたいという時にロールアップという選択肢があります。

ただ、ロールアップって一回折り返すくらいなら気にならないんですが、レングスが長く何回も折り返す必要があるデニムだと、だんだん膨らんできてしまって、なんか締まらなくなります。

そこで個人的にオススメしたいのが、ダブルターンアップというロールアップの方法です。

やり方としては、

まず長めに一回折り返します。

次にロールアップの上から、さらにもう一回折り返します。この時、裾のアタリとチェーンステッチが見える様にしておくと格好良いと思います。

実はダブルターンアップって初めに大きく折り返したところからもう一回折り返すので、二回しか折り返していないのに三回程折り返した時と同じくらいレングスが短くなります。

なのでロールアップした裾が丸くなりにくく、すっきりした印象になります。

以前紹介したFACTOTUM G10 リジッドデニムを着用。左足がダブルターンアップで右足がロールアップで三回折り返しています。

この折幅だとダブルターンアップの方がレングスが短くなってます。幅の調整によってレングスの長さも調節できるので、好みの長さで穿くことができるかと。

蘊蓄ですが、このロールアップが生まれたのは理由があって、昔のカウボーイ達がタバコの火を消す時に、そのままポイ捨てしてしまうと火事の原因になってしまうため、ダブルターンアップの折り目の間にタバコを入れて火を消していたそうです。

現代でやっている人はまずいないでしょうが、歴史を知っておくと、分かってやってる感が出て良いかなと思ったり。

ファッションYouTuberのハズムさんの動画でもダブルターンアップが取り上げられています。2分13秒〜

 

参考になれば幸いです。

 

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください