2000年代のドメブラブームを牽引したブランドの一つであり、一時の勢いが落ち着いたとはいえ、現在も安定したクリエイションを続けているn.hoolywood。

様々なメディアで尾花氏が明言していますが、2015年頃を境にヴィンテージの再構築にとらわれない、より自然体な服作りへブランドの方向性が変わりました。

売り上げも好調の様ですが、個人的には以前のクリエイションの方が好みではあります。

ブランドの歴史も長く、数々の名作がありますが、その中でも1、2を争うのがLevisへの別注で作られた517ではないでしょうか。

517の他にも517と同生地で作られたGジャンやベルボトムの646といった名作もありましたが、大人の事情でリーバイスとn.hoolywoodの取引が無くなってしまい、残念ながら現在は廃盤となっています。

 

目次

n.hoolywood×Levis 517のディテール紹介

私が所有している517は数年前にデッドストックで購入したもので、後期の商品と思われますが、生産からは10年近く経っているかと思います。

では早速、ディテールを見ていきます。

 

小さいサイズのストレッチ生地の517を無理やり伸ばして履いた時のシルエットを再現したという、ストレートに近いタイトなブーツカットシルエット。

 

 

私が所有しているのは白タブのもの。

同時期に展開していた別注646も同様ですが、ウエストのパッチは無し。

生地感はやや緑がかったグレーに近いブラック。

生産時期の違いによってレッドタブだったり、タブごと一緒に黒染めされているモデルもありますね。

レッドタブのモデルも以前所有していましたが、色味はもう少しブラックに近かった様な気がします。

 

ポケットのタグ。

2000年代はnハリのタグに熱狂した時代でした。

 

時期によらず生地はポリウレタン混のストレッチ生地で、染色は全て後染めのブラックとなっています。

こちらはまだ穿き込んでいないため1度も洗っていませんが、生地感からは白っぽくグレーに色落ちしていくと予想しています。

定番商品でも時期によって若干ディテールが異なるのも洋服の面白さです。

 

ジップフライ。

YKKジップだがジップタブにはリーバイスの刻印がされている。

 

裾の処理はチェーンステッチでサイドシームはインターロック仕様。

レングスはやや短めのブーツカットなので、ロールアップして穿くデニムでは無いですね。

 

nハリの定番肌着やフェードしたカバーオールとの相性は抜群。

517にチャックテイラーというスタイルは当時流行りましたねー

 

先染め501との比較

先染めのブラック501と比較してみました。

ソリッドブラックな先染め501に比べ、nハリの後染め517は穿き込んでいなくてもかなりフェードした印象。

個人的には色味は深みのある先染めの方が好きです。

後染めは染料の乗りが先染めに比べて弱いので色落ちも早いですし、先染めのブラックデニムを徐々にフェードさせていく過程はインディゴデニムに劣らない魅力があると思っています。

 

2020AWでnハリ517が復刻!

n.hoolywood 2020AWシーズンでは、ねじれデニムやゴーリー期のペインターデニムなど、過去の名作が一部アレンジを加えて復刻されています。

ライセンス契約がないためLevisのネームはありませんがやはり注目度は高く、約25,000円という値段設定にも関わらず早い段階で完売となりました。

トレンド的にもブーツカットが再注目されていることもあり、需要は間違いなくあるので、是非定番商品にして欲しいですね。

 

以上です。

着用機会が増えたらいずれは経年変化も記事にしたいと思います。



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