ここ最近、個人的に俄然気になっているユーロビンテージの世界。
アメリカ古着の枯渇問題もあり、古着好きの世界でも徐々にユーロビンテージがフィーチャーされつつあるのでしょうか。
ユーロヴィンテージはデザイン性が高く、アメカジベースの日本のファッションとは一線を画した独特のディテールが魅力的です。
そんな中でも今回はグランパシャツについて記事にしました。
目次
グランパシャツとは
グランパシャツ(GRANPA SHIRT)とはその名のとおり、お祖父ちゃんが着ている様なシャツのことです。
GRANDFATHER SHIRTとも呼ばれるようですね。
ヨーロッパのワーク・ミリタリーウエアが発祥と考えられますが、ネット上の情報だけでは起源の詳細は不明。
基本的なグランパシャツの特徴としては
・お尻が隠れる様な長い着丈
・リラックスしたシルエットのプルオーバーシャツ
といった点でしょうか。
パンツやTシャツなど今の様なアンダーウェアがなかった時代、シャツは肌着・下着として着用されていました。
グランパシャツの着丈が長いのはタックイン前提で着用するためだと思われます。
ただタックインするだけではなく、お尻部分まで覆う丈の長さがあるのがポイント。
欧米では20世紀中頃までズボンの中にパンツを履く文化がなく、代わりにシャツが局部と臀部を覆うことで現代の下着(パンツ)の役割を担っていたためと考えられます。
下着としての役割が色濃く残っていた時代のシャツがグランパシャツの特徴でしょうか。
おすすめのグランパシャツ
私が所有している物も含め、おすすめのグランパシャツを集めました。
購入のしやすさコスパを考えると、どうしても軍物の比率が高くなってしまいます笑
スウェーデン軍 M55 プルオーバーシャツ
グランパシャツといえば、スウェーデン軍のM55が最も手に入れ易いのではないでしょうか。
裾はスクエアのものとラウンドしているタイプの物がありますが、着丈の長さを考えるとラウンドタイプの方が合わせ易いかと思います。
50年程前の服なのに現在でもデッドストックで4000円前後で手にれることができるのも魅力的。
私は襟付き裾ラウンドタイプの物を所有。
ミリタリーショップのシービーズにて購入。
独特の深いグリーンの色味が魅力的。
https://catalog.official.ec/items/19053481
洗濯を重ねることで淡いグリーンに色落ちしていくので、経年変化も楽しむことができます。
ロシア軍スリーピングシャツ
https://www.seabeesjp.com/item/12101911
https://twitter.com/comoda_akashi/status/1219264142579662848/photo/1
こちらも軍物。
透け感のない生地感で程よいゆるさなので、インナーでも一枚でも重宝しそう。
価格はUSEDで6000〜9000円程。
チェコ軍 グランパシャツ
https://grower2018.com/items/5d3430d966d86c1ccc7e8436
https://grower2018.com/items/5d3430d966d86c1ccc7e8436
独特のグレーがかったカーキが渋いチェコ軍のグランパシャツ。
価格はデッドストックでも5000円程という破格の安さ。
流通量が少なく、実店舗で探すのは難しそう。
サイズ感が分かればミリタリーショップでの購入がおすすめです。
フレンチグランパシャツ
フランスのグランパシャツもユーロビンテージを扱う古着屋でたまに見かけますが、イケてます。
チェックやストライプなどバリエーションが豊富。
古着系Youtuberのゆーみん&きうてぃさんの動画でも紹介されています。
後染めグランパシャツ
https://muku69.net/?pid=146900722
こちらは先程ご紹介したロシア軍スリーピングシャツの後染めタイプ。
通常ではあり得ないブラックカラーがソリッドな印象。
最近はショップ独自で施した後染め商品を目にする機会が増えた様に思います。
こちらは私が所有している後染めグランパシャツ。
古着屋にてデッドストック相当のコンディションで8000円程で購入。
残念ながら国・年代共に不明。
襟なしロング丈で後染めブラックという、ありそうでないディテールが絶妙。
グランパシャツの着こなし
春秋は一枚でアウターとして、冬はコートのインナーとしても重宝します。
アウターとして一枚で
ゆるさがあるアイテムなので合わせ方によってはフェミニンになってしまうため、男っぽさとのバランスを意識したいですね。
https://grower2018.com/items/5d302b358e69197de600ec10
個人的にはこれくらいのサイズ感・着こなしが好きです。
グランパシャツは基本的にジャストサイズで緩めのサイズ感なので、あえてオーバーサイズにする必要はありません。
コートのインナーとして
M55は裏地がわずかに起毛しているので、中にサーマルやタートルネックのカットソーを合わせれば十分に保温性を確保できます。
個人的にはミドル丈のPコートと合わせるのが好きです。
話は逸れますがここ数年、全くと言って良いほどPコートを着ている人を見なくなりましたね。
個人的には大好きなアウターなので、気にせず着続けます笑
タートルネックと合わせても良いですね。
身幅が良い塩梅でゆったりとしているので中に少し着込んでも窮屈にはなりません。
上からコートを羽織れば防寒性も申し分ないです。
以上です。
クラシック回帰な気分にぴったりな、歴史あるグランパシャツ。
ユーロビンテージの世界への入門にいかがでしょうか。
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