ここ1年程でユーロヴィンテージにハマり、その奥深さとデザイン性の高さに洋服の楽しさを30代にして再認識しています。
個人的にも(おそらく業界的にも)今まではどちらかというとアメカジ・アメトラ寄りだったファッションがヨーロッパにシフトしてきているのを感じます。
アメリカ古着の枯渇やマンネリもあるのかもしれませんが、今のトレンドを考えるとユーロヴィンテージの波が来るのは必然とも言えるかもしれません。
今回は比較的リーズナブルなユーロヴィンテージの中でもコスパが高く、個人的に気になっているプリズナーウェアについてまとめました。
目次
プリズナーウェアとは
囚人服のことです。
アイデンティティの抑圧を主目的とし、脱獄のリスクヘッジや刑の重さなどに応じて各国で様々なデザインのものが採用されています。詳細はWikipedia参照。
犯罪者の制服と考えるとしっくりきますね。
オーセンティックな囚人服といえば画像のようなピッチの太い上下ボーダーなイメージが強い。
あるいはレスキューオレンジのつなぎ 。
正直これはちょっとアリ(笑)
アメリカでは某ドラマの影響でオレンジのつなぎが若者の間で流行していて、囚人服の見直しをしている刑務所があるとか。
マイナスがイメージが強く、ストリートファッションとしては難しい印象の囚人服ですが、ユーロヴィンテージのプリズナーウェアにはこれまでの固定観念を覆すようなイケてるアイテムがあります。
国別プリズナーまとめ
個人的におすすめのプリズナーウェアについて国別にまとめてみました。
スウェーデン軍 プリズナーセットアップ
https://kawlusedclot.thebase.in/items/23206800
こちらは比較的流通量が多く、リーズナブルな価格が魅力のスウェーデン軍のプリズナー。
1960年代頃の物と言われています。
コットンツイルでしっかりとした素材感と、見る角度によって色が変化する玉虫色の色感が魅力。
https://grower2018.com/items/5d677c3be562813ee9d06bdd
ボトムスにはサスペンダーボタンも搭載。
引用画像のようにイギリス軍のサスペンダーを合わせるとグッと雰囲気が出ますね。
サイズ感が掴めればネットで購入するのが断然お得。
チェコ軍 プリズナーシャツ
http://signal-garments.com/archives/13714
こちらはグランパシャツのような丈感とスタンドカラーが魅力的な1970年代のチェコ軍プリズナーシャツ。
デザイナーズブランドと言われても全く違和感がないデザイン。
リーズナブルな価格も魅力的。
イギリス
プリズナージャケット
https://unionworks.stores.jp/items/58e87e1602ac646195006e5b
イギリスの60〜70年代のプリズナーシャツジャケット。
ホワイトとライトブルーの配色が爽やかで清潔感があります。
ネップ感のある生地感も良いですね。
スタンドカラープリズナージャケット
30〜40年代頃に着られていたと思われるプリズナージャケット。
後ろに菱形の切替が入るのが特徴。
作りは簡素ながらも、古い年代特有の肩が入り込むようなAラインのシルエットが特徴的。
メタルボタンなのも面白いですが、保存状態によっては錆びてしまい錆汚れが目立ってしまう個体も。
プリズナートラウザーズ
https://ameblo.jp/illminate/entry-12440129659.html
先ほどのスタンドカラージャケットのセットアップとなるトラウザーズもあります。
どちらかというとトラウザーズの方が見る機会が多いかと思います。
https://ameblo.jp/illminate/entry-12440129659.html
ベルトループは無くシンチバックで調整をする仕様もクール。
球数の少なさから高騰していて、状態が良いセットアップだと6万円前後はすると思われます。
いずれは手に入れたいですが試着なしだと躊躇する価格帯なので、実店舗で見つけてサイズが合えば買いですね。
ハの字プリズナージャケット
こちらは私も所有している、どことなくモードな雰囲気が漂うイギリスのプリズナージャケット。
シルエットや素材感が囚人用にしては洗練され過ぎですね(笑)
アニ散歩でお馴染みJAMのモッチーさんの着こなしもイケてます。
JAMさんからの引用画像ではグリーンデニム素材の物ですが、インディゴデニム素材の物もあり、私はインディゴタイプの物を所有しています。
ライトオンスのデニムで、肌触りはニットデニムぽさがあり柔らかく、着心地はとても良いです。
その反面、デニムとしては繊細な素材感とも言えます。
ガンガン着込んで味を出すというよりは、クリーンに着て全体的にフェードさせていくのがしっくりきそう。
フロントに施されたダーツがマルジェラのハの字ライダースのジップ使いに酷似していることから、元ネタとも言われています(情報が少なく詳細は不明)。
ハの字ライダースは試着しかしたことがないので比較検討できませんが、程よくゆとりのあるミニマルなサイジングはシルエットに関しても共通点があるかと。
イギリス物は流通量が少ないくせにどれも魅力的でバリエーションも豊富。
以上です。
物によっては流通量が少ないためか情報も少なく、未知な部分が多いプリズナーウェア。
イケてるプリズナーが見つかったら随時更新していきたいと思います。
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