行きつけのビンテージショップにてデッドストックのホスピタルジャケットとスラックスのセットアップを発見し、作りとシルエットの良さに即決で購入しました。
今回はその記念にホスピタルジャケットについて記事にしてみます。
目次
ホスピタルジャケットとは
ホスピタルジャケットは元々、傷病兵へ貸与されたジャケットのこと(軍医が来ていたという説もあります)。
私服のない兵士の外出時の衣服としての役割があった様です。
各国のホスピタルジャケット
イギリス軍
ホスピタルジャケットとして有名かつ希少価値が高いのはロイヤルブルーが印象的なイギリス軍の物ではないでしょうか。
http://www.leatherandlace.jp/cn22/cn29/pg664.html
軍物としては珍しい鮮やかな色合いが素敵。
イギリス軍のホスピタルジャケットは傷病兵向けであるものの、素材はウール100%の贅沢な作り。
ギリシャ軍
http://squat.shop-pro.jp/?pid=83082590
ギリシャ軍のホスピタルジャケットも鮮やかなブルーが特徴的。
こちらも素材はウールで上品な印象。
形に関してはイギリス軍のものに比べるとワーク色が強いですね。
イタリア軍
http://radical-vintage.com/?pid=147471722
今回購入したのはこのタイプ。
イタリア軍のホスピタルジャケットは、暖かみのあるオレンジブラウンのモールスキンが特徴。
フランスのワークジャケットに見られる毛足の短い高密度なモールスキンに比べ、やや肉厚で毛足が長く、スエードやベロアの様な雰囲気があります。
こちらのホスピタルジャケットは1960年代頃まで使われていた様です。
http://funs-clothing.blogspot.com/2016/12/7080.html
1970年代からはこちらのウール素材のタイプに変更されたと推測されます。
こちらのホスピタルジャケットはモールスキンのタイプに比べ、さらに上品でデザイン性が高いですね。
http://funs-clothing.blogspot.com/2016/12/7080.html
とても数十年前の軍物とは思えないエレガントさ。
機会があれば是非、手にしてみたいですね。
購入したイタリア軍ホスピタルセットアップの紹介
それでは今回購入したセットアップをご紹介します。
購入価格はジャケットとスラックスのセットアップで17000円程。
ユニクロ並みの安さですね笑
肩から裾にかけて広がるAラインシルエットが特徴的。
現代の既成服ではあまり見られない、肩幅小さめ・身幅広めのパターンが新鮮。
表記サイズは3。
調べたところによると、イタリア軍ホスピタルシリーズのサイズは1がL相当で2、3と数字が大きくなるに連れてサイズは小さくなる様です。
よって3はSサイズ相当と考えられます。
バックのベルトは調整できない仕様。用途は不明。
スラックスも購入。
それぞれ単品での着用も素敵ですが、セットアップで着用したい。
ボトムスはベルトループはなくドローコードでウエストを調整するイージーパンツ使用。
着用レビュー
着心地・シルエット共に独特のリラックス感があり、今の気分にぴったり。
袖がやや短いですが、サイズアップすると肩幅が大きくなるので個人的にはジャストかなと。
ただ、これ以上袖丈が短くなってしまうと不都合なので、水は通さずにドライクリーニングにてケアをしていく予定です。
洗濯によるモールスキンの経年変化も魅力的ではあるのですが、現状ジャストなだけに縮みのリスクは避けたい。
さりげなく入ったタックが快適な可動性と着用時の立体感を生みます。
因みにこのスラックスにはポケットがついていません。
着用時のシルエット・履き心地が素晴らしいので、そこを差し引いても充分に魅力的なボトムスではあります。
ステレオタイプなイタリア服に惹かれることは基本的にないのですが、今回のセットアップは土臭さとエレガントさが良い塩梅にミックスされているので、普段着〜お洒落着として幅広く重宝しそう。
以上です。
しばらくはユーロビンテージの沼から抜け出せないな。
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