購入:YUKETENの革靴




もうすぐ待ちに待ったボーナス時期。

今年は一生物になり得る革靴が欲しい!

という思いがなんとなくあったので、先月から予算を10万円前後に設定した上でネットで事前調査をし、色々なブランドの革靴を見てきました。

目次

革靴を探し求めて

事前調査した上で挙がった有力候補としては、プラダのウイングチップとチャーチのシャノンでした。

予算の他に条件が2つあって、1つはオールソールが可能なこと。

製法でいうとグッドイヤーウェルト製法かノルウェイジャン製法の靴ということになる。

ノルウェイジャン製法の靴というとパラブーツが有名だと思います。シャンボードとか格好いいんですが、テンプレートすぎるかなということで見送りました。

次にオンオフ問わず使用可能なこと。

貧乏(性)なので、ある程度の金額出すなら履く場面を問わない方が良い。

プラダに関してはチャーチがプラダ傘下になったことで、プラダの革靴もチャーチ製になったという情報があり、品質も期待できるのではと考えたからです。そして、ハイブランドなのに価格も8〜13万円くらいのラインナップで庶民でも手が出せる価格帯。

あとは単純にブランドイメージですね(笑)

多くのブランドリュックのデザインソースになったV136とか、13AWのシャークソールとか、格好いいですよね。所有はしてませんが、個人的に特別感のあるハイブランドの一つです。

プラダとチャーチの革靴

ということで先月、ネットで在庫を確認した上でプラダの革靴をほぼ買うつもりでプラダ銀座店に行き実物を見てきました。

結果、、、

ハイブランドの革靴ってスニーカー感覚で履くもので、メンテナンスをして長く履けるものではないようです(私の予算範囲内の話かもしれませんが)。

ウェルト部分がゴムだったり、オールソールなどできる造りでは無かった。まあ、普通に考えたらイタリアの貴族がオールソールしてまで同じ靴履き続けないですよねー

革は柔らかく上質で、軽量なため、履き心地は良さそうでした。試着はしてません。

その後、放心状態で銀座シックスのパラブーツに行きましたが、短靴はやはりシャンボードが格好良かったです。個人的にはローファーに惹かれましたが、スーツにローファーは基本的にNGなので見送り。

次に表参道へ移動し、チャーチの路面店へ向かいます。

チャーチでは、初めての客には採寸をした上で商品の提案をしてくれます。

採寸が終わった後にシャノンのマイサイズを確認してもらうと、品切れとのこと…他に惹かれる靴はなかったため、試着することなく店を出ました。

再入荷を待つという選択肢もありましたが、サイズ違いのシャノンを見た際にそこまで惹かれなかったので、シャノンは諦めることに。

visvimのコードヴァンシューズ

完全に方向性を見失ってしまったので、とりあえず表参道GYRE(ジャイル)に。ジャイルに来たら必ず寄るのがVisvimです。

Visvimのテイストは本当に好きなんですが、アパレルの値段が異常に高いので、基本的に手が出ません。靴は10万円前後で手に入るので、今回何気なく見ていたら、良い感じの外羽根プレートゥの革靴がありました。

早速試着。サイズ感もなかなか良いし何よりシンプルな靴なのにVisvimらしさ溢れるデザインに惹かれました。Visvimの靴は基本的にハンドメイドなので特有の暖かみを感じられる気がします。

いくら探しても値札が付いていないので店員さんに値段を確認したところ、

なんと

330000円

とのこと。どうやら使用している革がコードヴァンらしい。

コードヴァンって馬のお尻の革だし、革のダイアモンドって言われてるくらいだし、世界的に希少みたいだし、33万円でも納得。

 

 

 

できる人は0.1%未満でしょうね。

オールデン 990でも14万円くらいですよね…

ただ、これだけ高いと逆に諦めがつきます。

Visvimはデニムとリュックを所有していて、どちらも値段相応と思える素晴らしい造りだと思います。今回の靴も良かったんですがね…

その後AMIにてぼちぼちなデザインのポストマンシューズがあったので(値段も5万円と手頃)、店員さんに確認したところ、グッドイヤーウェルトではないとのことで諦める。

グッドイヤーっぽい見た目でセメント製法な靴ってたまにあるので、注意が必要です。店員さんによっては製法まで知らないこともあり、本格的な靴を探している場合はリサーチ必須ですね。

ここまでくると、もう完全にジプシーになりました。

YUKETENの革靴に出会う

気分転換に服でも見よう、と立ち寄った乱痴気でたまたま見つけたのが、タイトルのYUKETENの靴です。

展示品では履き皺が付いていたこともあり、てっきりビンテージのオフィサーシューズかと思いましたが、新品を試着したところ、かなり良い感じ。

全くノーマークのブランドだったので、若干迷いましたがオールソール可能で歴史もそこそこあるブランド(1989年創業)ということが分かり、購入。税込で約7万円。

今回初めて知ったブランドなのですが、米国のブランドでデザイナーは日本人のYUKI MATSUDA氏という人物らしい。

国内では乱痴気の他にビームスなどでも扱っているようです。

公式サイトを見たところモカシンシューズなどアメリカンな靴が並んでいます。雰囲気としてはVisvimの靴にかなり近い部分があると思います。

 

ディティールの紹介をして行きます。まだ外履きしておらず、室内で歩いて軽く皺を入れただけの状態です。

左足の皺の入り方が若干目立つのが不安要素。

内羽根で木型はオフィサーシューズをモチーフにして作られていると思います。Dワイズですが、同じサイズ8 1/2 で所有しているレッドウイングのポストマンシューズ(Dワイズ)に比べるとかなり細めです。

見た目の印象としてもナローなので、スーツやタイトなパンツと合わせると良い感じ。

中敷部分のロゴ

メキシコ製ということが分かります。

かかと部分の処理は若干雑かも。この辺りは良くも悪くもアメリカン(メキシカンか)でしょうか。

ヒールとソール部分。

ヒールはキャッツ・ポウというデッドストックのものを使用(最近復刻したという情報も)。

ソールはレザーソール。赤茶色で雰囲気出てます。

このあたりのディティールはかなり好みですね。ある程度すり減るまではラバーを貼らずに履きたい。

靴裏の全体像。

 

私が購入したのはKENTというモデルのようです。製法に関してですが、公式サイトではグッドイヤーウェルト製法と確認できました。

しかしググってみると、YUKETENの靴はブラックラピドというマッケイとグッドイヤーウェルトの中間の製法が多いようです。ブラックラピド製法はオールソールができ、なおかつマッケイの様に返りが良いといった特徴がある様です。

この辺りはかなりマニアックな話なんでしょうが、実際にはブラックラピドでもグッドイヤーウェルトの靴として売られていることがあるとのこと。

オールソールできればどちらでも良いので、あまり深く考えるのはやめときます。

長くなりましたが、YUKETENとブラックラピド製法

色々と勉強になった買い物でした。

今後履き込んでみて、経年変化なども記事にしたいと思います。

ビンテージスチール(トライアンフ)を取り付けました。

経年変化を記事にしました。

 



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