デニムの裾上げをしたくないorしない人にとっての選択肢の一つにロールアップがありますよね。
以前の記事でも言いましたが、個人的にはレングスが長いジーンズを購入しても裾上げすることはありません。
理由としては、ロールアップを駆使すれば長め〜短めまで様々なレングスを楽しむことができるからです。
ただ、横糸が白のデニムの場合、ロールアップをすると裏地の色糸が見えてしまうので、どうしてもカジュアルなイメージが強くなってしまいます(勿論、それが良さでもあります)。
あとは、レングスが長めの作りのデニムだと通常の1ロール・2ロールのロールアップ では自然にジャストレングスで調整することができない場合もあります。
このような場合、今までは以前ご紹介したダブルターンアップかロールアップ せずにあえて長めに裾を撓ませて穿く選択肢をとってきました。
ただこれには問題点もあって、
ロールアップ せずに合わせる場合は話は別なんですけど、ダブルターンアップ だとスニーカーに合わせた時にカジュアル要素が強くなりすぎるのが気になっていました。
というわけでこの度、カジュアルになりすぎない新しいロールアップ 方法を考案してみました(結構シンプルなので、他にしている人もいるかもしれません笑)。
その前に、一般的なロールアップ方法とその特徴についても個人的な意見を交えながら解説してみます。
あくまで個人の好みの上での解説なので、ご了承下さい。
引用以外の画像で使用しているデニムは、ファクトタムのG10リジッドデニムです。
分かりやすい様に平置きにて向かって右側だけロールアップさせています。
目次
最もポピュラーなロールアップ 方法:1ロール
レングスがジャストサイズ〜少し長めのデニムを購入した際は1ロール で全く問題ないですね。
「ロールアップ といえばこれ」ともいえる方法です。
私も基本的には1ロールで収まるレングスのデニムを購入するように心がけています。
ただ、レングスが長めのデニムを違和感なく調整するのは1ロールだと難しい。
幅を大きくするとこんな感じ。当然これもアリだが、コーディネートの難易度は上がる。
こちらも一般的:2ロール
1ロールの次にポピュラーなのは2ロールだと思います。
説明不要かもしれませんが、方法は折り目をつけて裾を2回折り返すだけです。
裾部分に少し膨らみが出てくるので、よりカジュアルな印象になります。
個人的にはあまりやらないですが、ボトムスによっては2ロールの方が他のロールアップよりもしっくりくるものもあるので、この辺は感覚というか好みです。
http://www.wagonoffice.co.jp/mensblog/lvc-1878%E3%80%80x%E3%80%80shoes/
上記引用画像の2ロールは良い感じですね。
カジュアル要素強め:3ロール
個人的には3ロールはおすすめできないですね。
裾部分に生地が溜まるので膨らみが出てしまい若干、不自然になるので。
カジュアル要素が2ロールよりもさらに強めになります。
それが好きな方も勿論いらっしゃると思うので、あえて3回折り返すというのもありだと思います。
個人的には3ロールする必要があるジーンズなら次にご紹介するダブルターンアップ で穿きます。
おすすめのロールアップ 方法:ダブルターンアップ
以前の記事でも紹介しましたが、こちらは1回大きく1ロールした後、裾部分を残しつつもう一度、1ロールするという方法。
デニムブランドのテンダーもこのロールアップ 方法を提案しています。
https://item.rakuten.co.jp/smaclo/10015364/
テンダーのデニムは股下が90㎝を超える長さにも関わらず、基本的には裾上げをせずにダブルターンアップ をして穿くことを推奨しているようです。
ダブルターンアップ はロールの長さにもよりますが、結構レングスが短くなるのである程度股下が長いジーンズで行うのが良いです。
ジャストのデニムだとつんつるてんになる程にはレングスが短くなります。
ロールアップ無しと比べかなり短くなっているのが分かる。
新しいロールアップ 方法:ロールインアップ
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
冒頭でもお話しした新しいロールアップ の方法をご紹介します。
わりとそのまんまなネーミングですが、ロールインアップと名付けてみました 。
一般的なロールアップでは生地を外側に折り込むのが通常ですが、ロールインアップではその名の通り生地を内側に折り込みます。
この状態から、合わせたい位置を決めて、裾部分を残しつつ内側に折り込みます。
するとこの様な感じに。
ただ生地を内側に折り込んだだけだと、スラックスみたくなってしまうので、ロールインアップ では折り込む際に「裾部分だけは残しつつ折り込む」のが特徴。
こうすることでデニム特有の裾のステッチを強調することもできますし、ロールアップでは出来にくい裾部分の色落ちやアタリを楽しむことができます。
近くで見ないとロールインアップ していることがわからないので、あたかもジャストレングスに裾上げしたかのような丈感を楽しむことがメリットですね。
また、折り込む位置によって容易に調整が可能なので幅広いレングスを楽しむ事が可能です。
裾上げを考えている方は裾上げのイメージをする際にもロールインアップは有用なんじゃないかと思います。
考えられる問題点としては、低オンスの柔らかい生地で裾が太めのジーンズだと、ロールインアップして折り込んだ生地がずり落ちて型崩れしてしまう可能性はあります。
この辺は検証が必要ですね。
ただ、型崩れするリスクは次にご紹介するロールインアップの応用版で解決できます。
ロールインアップの応用:ロールインアップ&1ロール
こちらの方がより自然に丈感を調整することができます。
やり方は簡単で、ロールインアップしたデニムの裾部分を1〜2センチ程度折り込むだけです。
ロールインアップした状態から1ロールするだけ。
この時、ロールインしている部分の生地の段差が見えないように1ロールで覆うのがポイント。
これだけで、ジャストレングスのデニムを小さめに1ロールしているのと相違ない丈感と見た目に仕上がります。
また、1ロール部分がストッパーの役割を果たし、ロールインアップの弱点ともいえる生地のずり落ちや型崩れを防ぐことができます。
セルビッジのデニムだと通常のロールアップ同様、耳を見せることができアクセントをつけることも可能。
実際にロールインアップをしてみた
ご参考までに、実際にロールインアップをしてみました。
着用しているデニムも先程と同様、ファクトタムの物です。
鏡を写している関係で画質悪め&汚めですがご容赦下さい(笑)
分かり易くする為、まずはロールアップ無しのオリジナルのレングスから。
今のトレンドからするとかなり長めですね。
裾が長くクシャクシャだと足が短く見えるという意見がありますが、いまいち根拠が薄いので個人的にはあまり関係ないと思ってます。
大事なのは全体のバランスと個人の好みなので、私的にはこの穿き方でも全然アリ。
こちらがロールインアップ。向かって右側はより短く調整しています。
折り込んでいるのは良く見れば分かりますが、普通のロールアップより目立たないのが特徴。
ロールインアップ&1ロール。
こちらはかなり自然ですね。側から見ると、裾を大きく内側に折り込んでいるのはまず分からないんじゃないかと思います。
今回はスニーカーを合わせましたが、ローファーや短靴と合わせると良い感じに靴下が見えるくらいの丈感まで短くなっています。
ロールアップ方法の特徴まとめ
ご参考までに、各ロールアップの特徴をまとめてみました。
1ロール
レングスがジャストのデニムの微調整に最適。
長めに折り返すのも有りだが、横糸が白の場合インパクトが強いので難易度は上がる。
裾のステッチも見せることができる。
2ロール
レングスがジャスト〜長めのデニムの調整に○。
裾のボリュームが1ロールに比べ出てしまう。
折り返すことで、裾のステッチが隠れてしまう。
3ロール
レングスが長めのデニムの調整に○。
折り返す回数が多いので、裾に生地が溜まってしまいやや不自然にボリュームが出てしまう。
2ロールと同様に折り返すことで、裾のステッチは隠れてしまう。
ダブルターンアップ
レングスが長めのデニムの調整に◎。
3ロールと同じくらい短くなってしまうので、レングスがジャストのデニムには不向き。
裾のステッチやアタリを見せることができる。
ロールインアップ
レングスがやや長め〜から長めのデニムの調整に◎。
外側には折り返さないので横糸が白のデニムでもロールアップ しているのが良くも悪くも分かりにくい。
通常のロールアップよりカジュアル要素を抑えることが可能だが、セルビッジを見せることはできない。
裾幅が太く生地が柔らかいデニムだと型崩れの恐れがある。
ロールインアップ&1ロール
レングスがやや長め〜長めのデニムの調整に◎。
レングスが実際にはかなり長めのデニムでも、かなり自然にジャストサイズを1ロールしているように見せることが可能。
ロールインアップの考えられる弱点である型崩れがない。
ロールインアップでは隠れてしまうセルビッジも見せる事が可能。
以上です。
(おそらく)新しいロールアップ方法である、ロールインアップ。
これからは、ダブルターンアップと共にロールインアップも私のロールアップ スタイルの定番になりそうです。
割と画期的な方法だと勝手に思っているのですが(笑)、いかがでしたでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
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