決して穿き心地は良くないけれど、穿き込む度に味が出て、価値が増す。

そんなデニムが私は好きです。

特にリジッドデニム・生デニムと呼ばれる未加工の状態から穿き込んで、自分だけの一本に育てていく過程にはロマンすら感じます。

近頃はジョガーパンツやトラックパンツなどコンフォータブルなボトムスに押され気味ですが、オーセンティックな魅力はデニムには敵いません。

今回はそんなデニムの私的オススメ・注目ブランドをまとめてみました。

 

目次

FACTOTUM

ファクトタムはアパレルも展開しているドメスティックブランドの中で、トップクラスにデニムに力を入れています。

ファクトタムのデニムの特徴としては、

・バックポケットのステッチ

・ストレッチ混紡ながらも経年変化の楽しめる生地

といった所でしょうか。

形は基本的に細身で、スキニー、テーパード、ストレートなど幅広い型を定番で展開しています。

オススメはブランド設立からずっと作り続けている、タイトストレートでしたが、現在廃盤。

時代の流れに対応するためか、2019年頃?にシルエットが一新された様です。

 

https://factotum.jp/item/denim.html

今のラインナップだとストレートシルエットがオススメですね。

定番のデニムは基本的にポリウレタン混でストレッチが効いていて穿き心地も良いです。

 

私の所有するファクトタム のデニム。

形はタイトストレート。

 

シューゲイザーアングルで。

ストレートと銘打ってありますが、今の感覚だとかなりタイトなのでスキニーとして穿いています。

 

バックポケットのステッチのデザインは未だに好きですね。

綿100%のセルビッジデニムが定番であると尚良いと思います。

 

STABILIZER GNZ

スタビライザージーンズのデニムはとにかく形が綺麗。

特徴としては

・股上やや深め

・細めのシルエットでも全て綿100%(別注アイテム除く)

・デニムメインのブランドだけあって、ストレートからワイドまでシルエットのバリエーションが豊富

・レングス・ウエスト共に幅広いサイズ展開

 

一昔前は型番04のフレアが人気でした。

確かにフレアの形は綺麗なのですが、今だとちょっと古く感じてしまうので、オススメはブラックデニムの0-12(テーパード)です。

 

STABILIZER GNZ(スタビライザージーンズ) TIGHT TAPRED -BLACK- #0-12(1)

0-12 タイトテーパード

テーパードはテーパードが強すぎない絶妙なバランス。

スタビライザーGNZは特にブラックデニムの生地が特徴的で、縦糸に黒、横糸にチャコールグレーの糸を使用しているため、洗濯を重ねると独特の風合いが出てきます。

 

5年間程が穿き込んだスタビライザーGNZのブラックデニム。

イメージとしては古着屋にある様な、まだまだ色が残っている501ブラックの様な雰囲気でしょうか。

 

6年間程穿き込んだインディゴデニム(生地変更前)

かなりラフに穿いて洗濯も(時には粉洗剤で)適当に洗っていましたが、色落ちは期待したより進んでいません。

インディゴは色落ちがあまり好みではなかったので(インディゴに関しては生地の変更があった様です)、個人的にはあまりオススメできません。

セルビッジのモデルもスポット的に出ているようなので、そちらは色落ちの期待ができるかもしれません。

 

visvim

やはりvisvimはデニムも本気で作っています。

個人的にはリーバイス501ベースの01SLIMを所有していて、やや太めでストリート感のあるストレートシルエットがとても気に入っています。

特徴としては、バックポケットの内側にジップポケットが付いていたり、耳が青色だったりと細かいディティールが凝っています。

型数も多く(01〜10までおよそ10型)、スキニーに近い細さのものもありますが、visvimのデニムは少し緩めに穿いた方が格好いいと思います。

全て綿100%で、形によってセルビッジの有無・ジッパーフライ・ボタンフライなど細かいディティールが違います。

 

xxxkina2xxxさんの(PRADA)を使ったコーディネート

http://wear.jp/xxxkina2xxx/4286377/

リーバイスの503をベースにした型である03着用のスナップ。

このスナップはデニムも格好良いが、ハイブランドとさらっと合わせたスタイリングがかなりハイセンス。

 

WESTOVERALLS

ウエストオーバーオールズは2017年から始まった新進気鋭のブランド。

個人的に今、一番気になっているデニムのブランドです。

基本的には今風のゆとりのあるアンクル丈のデニムを展開していますが、817Fという形がアンクル丈のフレアシルエットで新鮮。

センタークリースが施されていて、見る角度によってはスラックスの様なシルエットになるのも面白い。

スタプレの雰囲気にも近いので古着好きにも受け入れられそう。

ワンウォッシュなのに味のある生地感や加工の塩梅も良い感じですね。

公式サイトは旧アメリカンアパレルの広告に匹敵するセクシャルさで、デザイナーの嗜好が心配になります。

 

所有している817Fの着用画像。

革靴と相性は抜群。

 

デニムを購入すると化粧箱が付いてくるというのもポイント高いですね。

小物の収納やインテリアにも使えそうです。

817fのディテールや着用レビューなどを記事にしました。



 

A.P.C

A.P.Cはアメカジ・古着好きからハイブラ・モード好きな人まで幅広く受け入れられている、稀有なデニムです。

ヴィンテージブームの影響かA.P.Cのデニム人気も少し落ち着いてきた印象がありますね。

私も気になっているのですが、なかなか購入に踏み切れません。

こちらもウエストに関しては幅広いサイズ展開がされています。

ただ、レングスは選べない上に日本人には長く設定されているため、裾上げまたはロールアップでの着用が必要になりますね。

色落ちは比較的早く進む様です。

育てるデニム入門にも良さそう。

裾の仕上げがシングルステッチなのも特徴的。

A.P.C.(アーペーセー)の「ニュースタンダードジーンズ(デニムパンツ)」|詳細画像

https://zozo.jp/shop/apc/goods/1325945/?did=5612591&rid=1019

ニュースタンダード

最もスタンダードな、少しゆとりのあるストレートシルエット。

 

A.P.C.(アーペーセー)の「プチニュースタンダードジーンズ(デニムパンツ)」|詳細画像

https://zozo.jp/shop/apc/goods/2420273/

プチニュースタンダード

ややタイトなストレートシルエット。

 

rag&bone

ラグ&ボーンはマーカス・ウェインライトとデヴィッド・ネヴィルの二人によって2002年に創業されたアメリカのブランド。

コンセプトはデザイナーの2人が「毎日着たくなるような服」。

ファーストコレクションがジーンズということからも、デニムに対するこだわりと思い入れを感じます。

形はfit1〜3の3型。

スキニー・スリム・ストレートとなっていて数字が大きくなる程、太くなります。

取り扱い店舗が少ないのが難点ですが、都内だと表参道に路面店があります。銀座SIXにも店舗がありますね。

 

FIT 3

https://www.rag-bone.com/mens/jeans/fit-3-M1215K166INR.html?cgid=mens-jean&categoryfrom=men#start=22&gid=1&pid=4

公式HPのfit3着用画像。

 

http://www.houyhnhnm.jp/feature/34583/4/

腰裏のマーベルトやパッチのデザインなど、NYのブランドながらもどこかラグジュアリーな雰囲気があります。

 

RRL

RRLは世界的ブランドであるラルフローレンのヴィンテージライン。

ワーク・ミリタリーを基調としたヴィンテージディティールの追求が魅力です。

基本の形はスリム、ローストレート、ストレートの3型。

個人的にはストレートのデニムを所有しています。

ストレートは太めでテーパーが殆ど効いていない、ストンと落ちるシルエット。

太さの割に股上はそんなに深くないので、タックインして男臭く穿いても良い感じ。

RRLのデニムはバックポケットのステッチも凝っていて、シルエットによってデザインが違います。

色落ちはしやすく、白シャツと合わせた時などは色移りが目立ちます。

日本人体型に合わせて作られていないため、細身の体型だとジャストで履いてもお尻周りの生地が余ってしまうのですが、それも日本のデニムにはない「味」として捉えています。

 

コインポケットにはブランドロゴの刺繍が施されている。

 

ストレートはリーバイスモチーフのアーキュエイトステッチ。

 

https://www.e-explorer.jp/blog/wp-content/uploads/2020/04/total_1.jpg

左からスリム、ローストレート、ストレート。

ローストレートのメダリオンステッチもイケてます。

ヴィンテージブームの兆しを感じる2020年現在のトレンドだと、形はストレートがオススメでしょうか。

 

LEVI’S VINTAGE CLOTHING

説明不要のキングオブデニムメーカー、リーバイスのビンテージ復刻ラインですね。

やはりリーバイスのデニムは抑えておきたいです。

コーンミルズ社のホワイトオーク工場閉鎖に伴い、アメリカ製の生地で作られるリーバイスのデニムは今後、入手困難になることが予測されます。

 

1947モデル/501XX/リジッド/CONE DENIM/WHITE OAK/MADE IN USA/セルビッジ/12.25oz

個人的に気になっているのはクラシックなスリムフィットの1947モデルの501xx。

こちらはデニムはリーバイスしか穿かないという、フォルツァスタイルのアニキも愛用しています。


この動画で着用しているのは1947年モデルの501だと思われます。

スリムといっても現代の感覚からすると太いですよね(笑)

現在だとコーンミルズ社製の生地で作られたストックが手に入るので、今のうちに手に入れてデッドストックしておけばきっと数年後、数十年後にプレミアが付くでしょう。

クオリティを考えるとLEVI’S VINTAGE CLOTHINGのものがオススメですが、USA企画のデニムも良いモデルはあります。

それが流行の兆しがあるブラック501。

 

私が所有しているのはホワイトオーク工場閉鎖に伴って限定的に生産された?メイドインUSAのブラック501。

メイドインUSAモデルですが、現行USA企画のブラック501とシルエット・生地感に差は殆どありませんでした。

 

レザーパッチ(レギュラーモデルは紙パッチ)。

できればここにもメイドインUSAの印字が欲しかったですね。

 

ホワイトオーク工場のタグが付きます。

 

私はファッション好きのデニム好きなので、ジーンズを選ぶ際はデザインと質のバランスを重視しています。

その中から購入してよかったブランド、今後購入したいと思っているブランドをまとめてみました。

ご参考になれば幸いです。



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